(寝てる間にみる)夢というのはもちろん支離滅裂・非現実的でしかるべきだと思うのだけど、昨日のワタシのように、自動販売機になった夢を見る人が果たしてどれほどいるだろう。
そして巷で人気の「夢占い」に、かの夢のことが触れられているかどうかも知りたいところである。
「自動販売機になった夢を見た貴方は、楽して大儲けしようなどと小賢しいことを考えている、図々しくもイヤらしい性質です。近寄らないで」
とか言われるのだろうか。とすれば、夢占いの引き出しの多さに脱毛である。
というのはどうでもよくて、ワタシが見た夢の話である。
これが何とも気持ちの悪い内容だったのである。ダイドーの飲料水、全五種を提供するというのがワタシが担った役割だったのだが、切なく消え入りそうな声で独りつぶやくのである。
「ダイドーかぁ」
道路を挟んだ向かいにある、コカコーラの自販機は大盛況である。ワタシというものがありながら、わざわざ車の往来を避けて向こうに買いに行くお客も後を絶たない。愚痴が出るのも当然であろう。
「しかもダイドードリンコて。ドリンコて」
と言っている間にまた一人、道路を渡ってコカコーラ製品をお買いあげである。
ワタシの苛立ちは頂点に達するが、真夏の炎天下、どうすることも出来ない。ただカタカタとその身を震わせるだけである。
このやりきれない想いはなんであろう。自らの不徳であれば諦めもつくというものだ。しかしこの商品差はいかんともし難い。営業の腕次第とたまに訪れる入替担当は言うが、営業って何だよ。自動販売機における営業力ってなんなのだ。
それに引き換えほら、コカコーラの素晴らしい商品群ときたらどうだ。
・コカコーラ
・アクエリアス
・まろ茶120
・GEORGIA
ド定番のコカコーラやアクエリアスは言うまでもなく、まろ茶なんて「120」である。なんか凄そうではないか。
こちらといえば、
・集中力(坂本ちゃんロゴ)
・MIU(ミウ)
・わが家の麦茶
・北海道日高の生乳でつくったミルクコーヒー
で、突っ込みどころ満載である。
どこからいじって良いのか分からない状態だ。
まともなのはMIUくらいで「集中力」は坂本ちゃんを採用した時点で色モノ扱いだし「わが家の麦茶」はネーミングが凄まじく地味だ。そもそも「わが家」ってどこなんだ。誰なんだ。この辺の不透明さは元来「爽やか」「すっきり」を売りとするお茶の類においては致命的と言えるのではないか。「北海道...」に至ってはこの商品名を覚えている人が果たして全国でどれだけいるのか、改めて問いただしたくなる次第である。
というわけで、ずっと売れない商品を抱えつつ真夏の太陽にその身を焦がれながら、薄れていく意識とリンクする形で現実世界に戻ってきた。つまり目が覚めたわけなのだが、凄い寝汗をかいている自分がいて、二度びっくりである。
だれか、夢占いに精通している人がいたら是非占ってやって下さい。お願いします。
※「四方山話」2003年06月10日 より




